蓄電システムの構想編からの続きで、今回は蓄電システムの取り付けを詳しく書いていきます。
前回までの投稿はこちら↓
2回目「蓄電システムをDIYで設置(構想編)」
ハイブリッドインバーターの取り付け
取り付け位置はどこ?
ハイブリッドインバーターの取り付け位置は、分電盤近くが1番ベストだと思います。
なぜかと言うと配線作業がしやすく、配線も短く出来るので材料代を節約できるからです。
それに取り付け後の確認作業や後々の管理も移動距離が少ない分、とても効率がよくなります。
しかし近くに取り付けるといっても分電盤は高い位置にあるので、ハイブリッドインバーターを高い位置に取り付けると操作や設定ボタンを押しづらくなるので、分電盤の下側に取り付けるのがオススメ。
下の画像はハイブリッドインバーターを設置する前の画像です。
既存の分電盤周辺の空きスペースが少ないので、食器棚と扉の間のスペースにハイブリッドインバーターを設置します。
そらから食器棚の下に引き戸棚があるので、その中にリン酸鉄リチウムバッテリーを設置する予定です。
本体の取り付け
ハイブリッドインバーターの重量が約6.8Kgあるので、しっかり固定しないといけません。
取り付ける壁の下地が、ハイブリッドインバーターの取り付け穴に合わなっかったので、壁に18mmの板を貼り付け固定し、その上からビスでしっかり取り付けました。
配線ボックスで配線類を隠す
ハイブリッドインバーターへの配線類は本体の下側に接続するので、その配線類をスッキリさせるために配線ボックスを取り付けてその配線類を壁の中に通して隠します。
ハイブリッドインバーターの配線は、AC入力電源、AC出力電源、バッテリーケーブル、PVケーブル、アース線があり、この配線を配線ボックスにまとめて壁の中に通します。
増設分電盤とブレーカーBOXの取り付け
増設分電盤の取り付け
増設する分電盤も既存の分電盤近くに取り付けたのですが、近くにスペースがないので少し離れたところに取り付けました。
増設した分電盤の主ブレーカーの取り付け場所に電源切替開閉器を接続しました。
電源切替開閉器を取り付けた目的は、万が一ハイブリッドインバーターが故障したりした場合、増設分電盤に接続されている全てが使用できなくなると困るからです。
電源切替開閉器のレバー切り替えで簡単に既存の分電盤からハイブリッドインバーターを通さずに直接電源を入力出来るようになるので、もしものときも安心です。
ブレーカーBOXの取り付け
ハイブリッドインバーターへの配線や増設分電盤への配線は直接配線でも可能ですが、もし問題があった場合のためにケーブル間にブレーカーを取り付けました。
下の画像はブレーカーBOXの中身です。
蓄電池の取り付け
蓄電池の設置場所
蓄電池(リン酸鉄リチウムバッテリー)の設置場所もケーブルを短くしたいので、ハイブリッドインバーターの近くに設置します。
近くの食器棚下の戸棚が空いていたので、そこに設置収納することにしました。
バッテリーケーブルの配線
バッテリーケーブルが22sqと太いため、壁の中をどうするのがとても苦労しました。
本来は38sqの太さが必要なのですが、同時に2000W以上使用することがないので、22sqのケーブルを選びました。
今のところ問題ありませんが、やはり少し心配なので、そのうち許容電流の大きなケーブルを交換するかもしれません。
蓄電池の台作成
蓄電池(リン酸鉄リチウムバッテリー)は12Vを2個使用するので平置きにするとスペースが足りません。
そこで2段重ねするために台を作成しました。
材料はカラーアングルと合板。
地震で横揺れしたときの脱落防止に1×1材でストッパーを付けました。
ソーラーパネルの取り付け
ソーラーパネルの取り付け場所
我が家の屋根にはすでにソーラーパネルが設置されているので、屋根に取り付けるスペースがありません。
そのためテラスの屋根にハイブリッドインバーター用のソーラーパネルを設置することにしました。
下の画像は設置後の様子。
架台取り付け
テラスの屋根はガルバニウムの波板なので、ソーラーパネルをどう固定するか悩みました。
そこで考えたのが、ガルバリウム波板にスクリューボルトを打ち込み、ネグロス電工のダクターチャンネルを固定し、それを架台として使用します。
ボルトの隙間はコーキングで防水処理します。
波板にちょうどハマりました。
架台の完成です。
配線
ソーラーパネルのケーブルは軒天から通し天井裏を伝ってハイブリッドインバーターへ配線していきます。
おわりに
蓄電池システムをDIYで設置するにあたり、時間がかかったり接続に間違いがないか不安になったりしましたが、なんとか設置できました。
設置後約半年経ちましたが、今のところ順調に稼働しており電気料金も去年に比べ下がりました。
それから停電を想定して特定負荷の接続を選定しましたが、実際に長時間の停電になった場合どうなるか分からないので、今後もいろいろ増設したり修正したりしていくと思います。