【ギヤ実験室】QUANTUM ◆◆◆ MAXのウェイト実験|気持ちよく振り切れる305g(仮)
8月2日の記事で、QUANTUM ◆◆◆ MAXのウェイト調整について書きました。
いろいろなウェイトを試したものの、あの時に出した結論は、
「このウェイトが正解」
ではありませんでした。
クラブを調整する前に、まず自分のベースを作る。
アドレス。
ボール位置。
ティーの高さ。
振りすぎない。
トップで「間」を作る。
いろいろ試しているうちに、
クラブを調整していたつもりが、本当に調整が必要だったのは自分自身だった。
そんなことに気づきました。
前回の記事はこちらです。
👉 【ギヤ実験室】クラブを変えて気づいた。本当に変えるべきだったのは自分だった|QUANTUM ◆◆◆ MAX
それから約1か月。
ラウンドや練習を重ねながら、少しずつ自分のドライバーショットも見えてきました。
そこで、もう一度ウェイトを触ってみることにしました。
今回はただ軽くしたり重くしたりするのではなく、
「自分が気持ちよく振り切れる重さと重量配分はどこなのか?」
そこを探してみます。
QUANTUM ◆◆◆ MAXは3つのウェイトを調整できる
まず最初に、今回の記事で使うウェイト表記について説明しておきます。
QUANTUM ◆◆◆ MAXは、ヘッドの
- 前方
- 後方ヒール側
- 後方トゥ側
の3か所にウェイトがあります。
3つのウェイトをそれぞれ変更できるので、セッティングの幅はかなり広いです。
ヘッド全体の重量を変えることもできれば、前後の重量配分を変えたり、ヒール側・トゥ側の重量配分を変えたりすることもできます。
いろいろ試せるのはQUANTUM ◆◆◆ MAXの面白いところ。
ただ、それが、
とても悩ましいところでもあります(笑)。
「もう少し前を軽くしたら?」
「ヒール側を軽くしたら?」
「トゥ側を重くしたら?」
「総重量を増やしたら?」
3か所あるだけに、組み合わせはたくさんあります。
試し始めると、なかなか終わりません。
今回のウェイト実験も、まさにそんなところから始まりました。
標準ウェイトは2-9-1
私が購入したQUANTUM ◆◆◆ MAXの標準ウェイトは、
前2g/後ろヒール9g/後ろトゥ1g
でした。
この記事では分かりやすく、
「前-後ろヒール-後ろトゥ」
の順番で表記します。
つまり標準状態なら、
2-9-1
です。
例えば、
4-6-1
なら、
前4g/後ろヒール6g/後ろトゥ1g
という意味です。
また、
「+手元3g」
と書いてあるものは、グリップ下に3gの鉛を追加した状態です。

前側にはAi SMOKE用ウェイトを使用
ちなみに前側のウェイトには、以前使っていたPARADYM Ai SMOKE ◆◆◆用のウェイトを装着することができました。
そのため今回の実験では、Ai SMOKEのウェイト実験で使っていたものをそのまま使い回しています。
使用している交換ウェイトは社外品です。
純正品ではありませんが、私が実際に使っている範囲では、取り付けや使用感で特に問題は感じていません。
細かく重量を変えながら試せるので、今回のような実験ではかなり重宝しています。
※私の手元にあるAi SMOKE用ウェイトで装着できたという実体験です。すべての社外ウェイトの互換性を保証するものではありません。また、社外品の使用やウェイト変更は自己責任でお願いします。
今回使用している交換ウェイトはこちら。
もう一度ウェイトを触ろうと思った理由
きっかけはラウンドでした。
ティーショットが右にも左にも散る。
右へ出る球もあれば、強く左へ引っ掛ける球もある。
以前なら、
「もっとつかまるようにしよう」
「左へ行くから、つかまりを抑えよう」
と、その日のミスに合わせてクラブを触っていたかもしれません。
でも最近は少し考え方が変わりました。
悪い球を1球ずつ直すのではなく、
普通に振った時の再現性を上げたい。
そこで、以前のAi SMOKE ◆◆◆でのウェイト実験を思い出しました。
ウェイトを変えたことで振るリズムまで変わり、
重さが勝手に「間」を作ってくれる。
そんな感覚があったからです。
QUANTUMでも重量やバランスを変えたら、自分の振り方まで変わるのか。
もう一度試してみることにしました。
4-9-1で「ゆったり振れる」感覚が出た
まず試していて印象に残ったのが、
4-9-1
のセッティングです。
ヘッドの存在を感じやすくなり、少し面白い変化がありました。
急いで振らなくなる。
トップで「間」ができる。
さらに、前傾もキープしやすいような気がする。
最近取り組んでいる、
「ゆったり振る」
という感覚とも合っています。
ここで最初は、
「やっぱりヘッドをしっかり感じるセッティングがいいのか?」
と思いました。
でも、ひとつ疑問が出てきました。
良かったのは「ヘッドの感じ方」?それとも「総重量」?
4-9が振りやすかった。
でも、本当に良かったのはヘッド側の重量やバランスなのか。
それとも、
クラブ全体の総重量が増えたことなのか。
そこで今度は、グリップ下にも3gの鉛を貼って比較してみました。
すると、
| セッティング | 総重量 | バランス |
|---|---|---|
| 4-6-1+手元3g | 305g | D2.5 |
| 4-9-1 | 305g | D4.0 |
どちらも総重量は305g。
でも、バランスはD2.5とD4.0。
同じ305gでも、重量の配置によって振った感覚はかなり違います。
実際に打ってみると、
4-6-1+手元3gも気持ちよく振れる。
ヘッドだけが強く主張する感じではなく、それでもクラブ全体にはある程度の重さがある。
しかも、うまく当たった時には無理に振っていないのに飛距離も出る。
ここで、
「自分にはヘッドの重さだけではなく、305g前後の総重量そのものが合っているのかもしれない」
という新しい仮説が出てきました。
304gと305gを打ち比べてみる
さらに試してみます。
比較したのは、
3-6-1+手元3g:304g/D1.6
と、
4-6-1+手元3g:305g/D2.5
です。
後ろヒール6g。
後ろトゥ1g。
手元3g。
ここは同じ。
違うのは前側が3gか4gか。
重量差は、
たった1g。
「1gでそんなに変わるの?」
自分でもそう思います(笑)。
そこで、できるだけ条件を揃えるため、
3-6-1
↓
4-6-1
↓
4-6-1
↓
3-6-1
という順番で、それぞれ5球ずつ打ってみました。
朝に一度。
さらに同じ日の夕方にも、同じ順番でもう一度。
打順や身体の暖まり方による影響もあるので、最初と最後を同じセッティングにして比較しました。
比較にはRapsodo MLM2PROを使用
今回の計測には、普段の練習でも使っているRapsodo MLM2PROを使用しました。
ヘッドスピードだけでなく、
ボール初速。
打ち出し角。
スピン量。
ミート率。
キャリー。
トータル飛距離。
こういった数字を確認できます。
今回のようなウェイト比較では、
「なんとなくこっちの方が飛んだ気がする」
だけでは分からないことも多い。
自分の感覚と実際の数字を一緒に確認できるので、こういう実験ではかなり役立っています。
私が使用しているRapsodo MLM2PROはこちら。
朝と夕方で比較してみた
朝一の比較では、まだ身体が十分に振れていなかったようで、ヘッドスピードも低めでした。
それでも打ち進めていくと、4-6-1+手元3gでボール初速が揃い始めます。
そこで夕方。
もう一度、同じ順番で比較してみました。
特に良かった4-6-1+手元3gの5球では、ボール初速が、
60.0
60.0
59.4
61.9
59.5m/s
ミート率も、
1.45
1.46
1.44
1.46
1.44
と、かなり揃いました。
その中の1球は、
ヘッドスピード42.3m/s
ボール初速61.9m/s
ミート率1.46
キャリー232.8yd
トータル251.6yd
もちろん、この1球だけを見て、
「305gなら250yd飛ぶ」
と言うつもりはありません。
それよりも気になったのは、
頑張って振っている感覚がそれほどないのに、当たれば飛んでいること。
最近の自分が目指している方向と合っています。
軽いクラブを一生懸命振るのではなく、
少し重量のあるクラブを、ゆったり振る。
その方が結果的にヘッドが走るのかもしれません。
最後に同じ305gで重量配分を変えてみた
ここで終わればよかったのですが……。
もう少し遊んでみました(笑)。
4-6-1から、
2-6-3
へ変更。
前4gを2gへ。
後ろトゥ1gを3gへ。
後ろヒール6gはそのままです。
つまり、
4-6-1 → 2-6-3
ヘッド側の合計重量はどちらも11g。
手元3gもそのまま。
総重量も305g。
変えたのは、
ヘッド内部の重量配分だけ。
ちなみに標準状態の2-9-1と比較しても、3つのウェイトの合計はどちらも12gではなく、ここは注意が必要です。現在の2-6-3は合計11gなので、標準とは合計重量も異なります。
これが意外と良かった。
「つかまる」より「つかまえにいける」が良かった
2-6-3で打ってみて感じたのは、
ヘッドが返りすぎない安心感。
これが自分には合っているような気がしました。
つかまりを良くしたわけではありません。
むしろ、
返りすぎない感じがするから、自分から安心してつかまえにいける。
左を怖がらずに振れる。
言葉にすると少し乱暴ですが、
「引っ叩ける」感じ。
これが気持ちよかった。
後半になると、打ち方も少し分かってきました。
ややアッパー目に入りながら、しっかりつかまえる。
するとヘッドスピードは41〜42m/s前後。
ボール初速も60m/s前後。
無理に振り回さなくても、良い数字が出るようになりました。
実際、2-6-3で最後に打った5球の平均は、
ヘッドスピード41.6m/s
ボール初速60.0m/s
ミート率1.44
キャリー214.7yd
トータル232.4yd
でした。
ただ、これは4-6-1の良かった5球とほぼ同じ数字です。
つまり、
データだけを見て「2-6-3の方が優れている」とは言えません。
それでも今2-6-3を選んでいる理由は、
安心してつかまえにいける。
この感覚です。
ウェイトを試していたら、アドレスの問題に気づいた
そして今回、一番意外だったのがここです。
ウェイトを試しながら打っていると、
「ボールとの距離が近すぎるかもしれない」
と感じました。
そこで、いつもより少しだけボールから離れて構えてみました。
すると、
振りやすい。
腕とクラブが通るスペースができたような感覚があります。
ただし、離れれば離れるほど良いわけではありません。
離れすぎると、また打ちにくくなる。
近すぎてもダメ。
離れすぎてもダメ。
自分が気持ちよく振り切れる距離がある。
当たり前のことかもしれません。
でも、自分にとってはかなり大きな発見でした。
ウェイトを調整していたはずなのに、最後はアドレスの問題にたどり着きました(笑)。
高スピンの原因も少し見えてきた
Rapsodoで計測していると、4,000〜5,000rpmを超えるような高スピンの球も出ました。
最初は、
「このウェイトだとスピンが増えるのか?」
とも考えました。
でも打った感覚を振り返ると、明らかにスピンが多かった球では、
フェースが開いて当たった感覚
がありました。
つまり、数字が悪かったからといって、すぐにクラブのせいにしてはいけない。
打ち方が悪ければ、どのウェイトでも悪い球は出ます。
今回いろいろ試して、むしろそれがよく分かりました。
標準2-9-1から、現在は2-6-3へ
改めて標準と現在を比べると、
| 前 | 後ろヒール | 後ろトゥ | |
|---|---|---|---|
| 標準 | 2g | 9g | 1g |
| 現在(仮) | 2g | 6g | 3g |
前側は標準と同じ2g。
変えたのは後方です。
ヒール側を9g→6g。
トゥ側を1g→3g。
そしてグリップ下に3gを追加しています。
現在、一番気持ちよく感じているセッティングは、
QUANTUM ◆◆◆ MAX
前2g/後ろヒール6g/後ろトゥ3g
グリップ下+3g
総重量305g
つまり、
2-6-3+手元3g。
もちろん、
305g(仮)です(笑)。
「304gではダメで、305gなら良い」
と断定できるような実験ではありません。
その日のスイングも違います。
身体の動きも違います。
測定した球数も、1gの違いを断定できるほど多くありません。
それでも、何度も打ち比べた中で、
自分には305gが気持ちよかった。
そして2-6-3なら、
ヘッドが返りすぎない安心感があり、自分からつかまえにいける。
今は、それで十分だと思っています。
しばらくウェイトは触りません(笑)
QUANTUM ◆◆◆ MAXには3つのウェイトがあります。
それぞれ変更できるから、セッティングの自由度は高い。
でも、それが悩ましい(笑)。
もっと飛ぶ組み合わせはあるかもしれません。
もっと細かく調整すれば、さらに良い数字が出るかもしれません。
でも、それを探し続けると終わりません。
今の自分には、もう十分。
ここから必要なのは、
もっと良いセッティングを探すことではありません。
次のテーマは、
再現性。
毎回同じように構える。
ボールとの距離を近くしすぎない。
でも離れすぎない。
ゆったり上げる。
トップで間を作る。
前傾をキープする。
そして、
安心して振り切る。
ナイスショットを1球打つことより、
毎回、気持ちよく振り切れる状態を作ること。
これを練習していきます。
まとめ|クラブを決めたら、次は自分の再現性
今回のウェイト実験。
始めた時は、
「何gが一番いいのか?」
を探していました。
でも最終的に見つかったのは、単なる重量の答えだけではありませんでした。
同じ総重量でも、重量配分によって振り心地は変わる。
ヘッドの感じ方が変われば、自分の振り方まで変わる。
そして打ち続けているうちに、
ボールとの距離が近すぎたことにも気づく。
クラブを調整していると、
自分の振り方まで見えてくる。
これがギヤ実験の面白いところなのかもしれません。
現在のセッティングは、
QUANTUM ◆◆◆ MAX
2-6-3+手元3g
総重量305g(仮)
しばらく、これでいきます。
次に探したいのはウェイトではなく、
「どうすれば毎回、気持ちよく振り切れるのか」
です。
ギヤ実験室から、練習・上達ノートへ。
次の実験は、自分自身です。
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